2003年よりDPC/PDPSが導入され、診断と処置によるコーディングの正確さが病院の質評価に直接関与し、さらにそのデータはベンチマーキングにも利用可能になりました。診療情報管理に携わる人は診療録の管理のみでなく、医事業務にも精通し、各診療部署間の連携支援・協力、さらにはDPCに不可欠なクリニカルパス、がん登録業務、臨床評価指標、電子カルテ、レセプト電子化、診療録開示、セカンドオピニオンの尊重などチーム医療の要としての重要なポジションとなってきています。
当院は平成24年4月にDPC対象病院となり、病院の立ち位置を全国レベルで確認出来るようになりました。宮崎県の地域がん診療連携拠点病院にも指定されており、患者様のがんの発生率や治療率などを管理しています。がんを征圧するには、地域がん登録のデータから算出される、がんの罹患数・率、がん患者の生存率などのがんに関する統計値、がん対策・がん予防の立案・評価など、がん医療の向上に欠くことができない大切な資料です。2011年8月にはオーダエントリーシステムから電子カルテシステムへ移行しました。診療録が電子化されることにより、同時に各場所のスタッフが閲覧・追記でき、患者情報はより精度の高いものが蓄積されてきます。蓄積された情報は紙のカルテ以上に活用されます。
医療情報管理室が市民の方へ寄与できることは、診療録を公的な記録として管理し、そこに含まれる情報を活用・提供することで、医療の安全管理や質の向上へと繋がり、先生方をとおして患者様へ寄り良い診療を提供できることだと思います。
スタッフ(31名)
医療情報管理部長(院長兼任)1名
医療情報管理副部長1名
診療情報管理士4名
がん登録担当者3名
医療情報係員1名
医師事務作業補助者19名
システムエンニジア2名
年度別疾患統計(各年度をクリックして下さい)