当院はがん診療拠点病院であり、宮崎県南部（都城市、北諸県郡三股町、小林市）から鹿児島県北部（曽於市、志布志市）にまたがる地域を医療圏としており、この地域唯一の呼吸器外科施設として、肺癌を始め様々な呼吸器疾患の外科治療を行っています。

年間を通して100例強の手術を実施しており、9割以上の症例に内視鏡を用いた胸腔鏡手術を実施しています。特に2021年以降は2～4cmの術創一つだけで全ての操作を行う「単孔式胸腔鏡手術」を導入しており、より低侵襲な治療を心がけています。2024年度には手術支援ロボット「ダビンチ Xi」が当院に導入されました。肺癌の外科治療においても積極的に利用しており、前述の「単孔式胸腔鏡手術」に小さな術創を一つ追加して行う「Dual port RATS」を導入し、ロボット手術においても、より低侵襲な手術を追求しています。

また手術のみならず、手術適応のない進行癌に対する化学療法や放射線治療などについても、他科と連携して治療にあたっていますので、適応等に迷う場合でもご相談ください。

【主な診療対象疾患】

• 悪性疾患：原発性肺がん、転移性肺がん、胸膜中皮腫、気管癌
• 良性疾患：良性肺腫瘍、炎症性肺腫瘍、気胸、肋骨骨折、外傷性血気胸、膿胸、肺化膿症
• その他：縦隔腫瘍（胸腺腫、奇形腫、甲状腺腫）、胸壁腫瘍、不明胸水、頚部・縦郭リンパ節腫大など

【セカンドオピニオン】

他院で肺がん、胸部悪性疾患の診断を受け、当院でも相談を希望される患者様にはセカンドオピニオン外来として相談をお受けしています。診断を受けた施設の紹介状（診療情報提供書）、画像情報・血液検査・病理組織検査などの記録をご持参ください。完全予約制ですので当院地域医療連携部にお問い合わせください。