目的
緩和ケアの目的は
患者の皆様の苦痛を和らげることにあります。それは単に薬剤を処方したり、放射線療法を依頼することではありません。痛みの種類を理解し、全人的な痛みの視点から対処することです。
緩和ケアチームの目的は
がん患者の皆様とご家族の身体的・精神的苦痛の緩和とQOLの改善を図るとともに、がん診療連携の推進及び、院内における緩和ケアの教育・研究を推進することです。
任務
がんなどの病気からくる痛み・吐き気・息苦しさなどの身体的、精神的症状を和らげたりする治療や援助を実施します。
当院は平成17年1月17日に地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、医師・看護師を含む緩和ケアチーム により、地域において緩和医療を行っています。
組織
構成
1.チームは、次の職員をもって構成しています。
外科系医師 |
2名 |
内科系医師 |
2名 |
がん性疼痛看護認定看護師 |
1名 |
看護師長 |
1名 |
各病棟看護師 |
1名 |
外来看護師 |
1名 |
薬剤師 |
1名 |
栄養管理室長 |
1名 |
放射線治療技師 |
1名 |
地域連携室職員 |
1名 |
MSW |
1名 |
2.その他病院長が特に必要と認める職
活動・活動状況
活動
・院内における横断的な緩和ケアの実践に関すること
・緩和ケア診療活動における地域医療機関との連携に関すること
・ホスピス及び緩和ケアに関する情報提供に関すること。
・専門看護師の育成支援、その他緩和ケアの充実に関すること。
《企画・勉強会》
・役割
・緩和ケアに関する専門的知識を持ち患者の皆様、ご家族に還元すること
・院内全体の緩和ケアへの意識向上を図ること
・活動内容
・講演会、勉強会、事例検討会の企画
・研究会、講演会等の案内
・活動実績
・院内勉強会 年3回
・事例検討会 年5回
・委員学習会 年8回
・平成25年3月 がんリハビリについて
・平成25年1月 放射線治療について
・平成24年11月 がん患者・家族との緩和ケアとコミュニケーション
・平成24年10 抗がん剤治療中の口腔ケア
・平成24年9月 がんの痛みの評価
・平成24年7月 疼痛コントロール
・平成24年6月 不安と抑うつに対する漢方治療
・平成24年5月 麻薬の上手な使い方 他
《マニュアル》
・役割
・積極的な症状緩和の治療やケアの展開とチーム医療推進のためのマニュアル及び記録用紙の作成・普及を図ることを目標にしています。
・活動実績
・平成18年3月緩和ケアマニュアルを作成し、全医師及び院内各部署に配布しました。
・初期疼痛アセスメントチャートを作成しました。
・緩和ケアマニュアルの見直しを適宜行っていきます。(平成25年3月更新)
・今後の活動
・緩和ケアマニュアルの継続した見直しと活動推進に努めていきます。
・記録委員会とタイアップし記録用紙の普及に努めていきます。
《ケースカンファレンス》
・役割
・ケースカンファレンスにより、患者の皆様やご家族の皆様に肉体的、精神的苦痛の緩和を図ります。
・ケースカンファレンスや病棟訪問により、スタッフの知識技術の向上を図り、チーム医療に繋げます。
・活動内容
・毎週月曜日定期カンファレンスを行います。
・がん性疼痛看護認定看護師を中心とした病棟訪問を行います。
・相談方法
・がんによる不安や苦痛を抱かれている患者の皆様、ご家族の皆様はお近くの看護師にご相談ください。連絡を受けた後、緩和ケアチームのスタッフがお伺いします。
活動状況
《講演会》
日時:平成25年12月
会場:研修棟
講義内容:グリーフケア
講師:石川 葉子(当院看護師)
《勉強会》
平成26年度学習会計画
|
内容 |
担当 |
4月 |
不安や緊張をコントロールできる方法 |
柳田カウンセラー |
6月 |
麻薬開始時の患者・家族への指導方法 |
児玉副看護師長 |
9月 |
化学療法の副作用とその対策・予防方法 |
前村副看護師長 |
11月 |
認知症を持つ患者のがん看護 |
未定 |
2月 |
副作用に対する薬剤の選択方法について |
園田副看護師長 |
3月 |
各病棟の代表的な疾患の検査治療について |
新村医師 |