院長挨拶

新年度のご挨拶

都城医療センター院長
吉住秀之

 コロナウイルス感染症(COVID-19)が終息をしない中、令和3年度を迎えました。遅ればせながら日本でもコロナウイルスに対するワクチン接種が始まりましたが、地域住民の皆様へいかに円滑にかつ短期間で接種を行っていくかが、新年度の大きな課題であります。当院も地域医療を担う病院として、市と協力して接種事業を進めていきます。

 ワクチンが医学史に登場したのは、18世紀末ジェンナーが考案した天然痘に対する種痘でした。このとき天然痘ウイルスはまだ発見もされていない状態でしたが、発症予防に成果をおさめ、その後天然痘撲滅までに至りました。ワクチンを接種することで、どうして病原体から身を守ることができるのかという問いから、免疫というしくみが解明されていきました。ワクチンは人類の寿命にもっとも貢献した医療技術の一つといえます。

 日本では今まで細菌やウイルスに対する20種類の病原体に対するワクチンを接種することができましたが、今回新型コロナウイルスに対するワクチンが21番目のワクチンとして接種されることになります。海外からの報告では、9割以上の有効性が認められています。変異ウイルスの発生など、まだこれから解決しなければならない問題はありますが、接種がじゅうぶん行き渡れば感染に注意しながら普段通りに近い生活を送れるようになることが期待されます。今回のパンデミックの影響で、通常の外来通院が制限されたり、健康診断を受ける機会を失ってしまったり、予定の手術が延期されたりなど、COVID-19自体による健康被害の他にもさまざまな悪影響が出ています。健康を守り安心した生活を取り戻し、家族や地域の人たちとつながりを保つという点からもワクチン接種を考えて頂きたいと思います。接種をしても問題ないか、接種前にいったん休薬する薬がないかなどをあらかじめかかりつけの主治医に確認することも忘れないようにお願いします。

 昨年度は最悪だったという方もたくさんいらっしゃることと思いますが、最悪であれば次に来る年度はそれよりはよくなるはずです。頭を抱えてしゃがみこむよりは、工夫をして前に進むことが大切です。医療に関することであれば、当院のスタッフがお役にたてることが多々あると思いますので、一人で悩まずどうぞ気軽に相談してください。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 

更新日:2021年4月