当院は宮崎県西地区唯一の地域周産期医療センターとしての認可を受けており、産科診療においてはハイリスク妊娠やハイリスク分娩に携わっています。その一環として、都城近郊の産婦人科一次施設の先生方にご協力いただき、その一次施設と当院の間で分娩時の胎児心拍数モニタリングを共有することで、より高い次元での母体・胎児の安全性の担保に努めています。当院での管理が困難と判断した場合、宮崎大学や鹿児島市立病院など、総合周産期母子医療センターとの連携を密に行っており、母児の安全を第一にきめ細やかな管理を行っています。

2024年の分娩数は426件で、帝王切開203件（選択的102件、緊急101件）でした。

昨年の手術数は帝王切開や産科関連の手術を含めて547件でした。

婦人科手術は300件で、鏡視下手術174件、開腹手術56件、腟式手術71件でした。

良性子宮筋腫や卵巣腫瘍は低侵襲手術として腹腔鏡やダビンチ Xiによるロボット支援手術、vNOTES（経腟的腹腔鏡手術）などで行っていますが、巨大な子宮筋腫や卵巣腫瘍、また卵巣癌や子宮体癌などの悪性腫瘍については開腹手術で行っています。2024年の悪性腫瘍手術は27件でした。

また婦人科癌化学療法も積極的に行っており、婦人科領域でも分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、癌遺伝子検査などを行い、患者さんに不利益のないように、常にupdateされた治療法を提供しています。