TOP »診療科・部門紹介 »組織横断的チーム » RST 呼吸サポートチーム

組織横断的チーム

RST 呼吸サポートチームについて

RSTとは

 Respiration Support Team の頭文字をとった略称で、「呼吸療法が安全で効果的に行われるようにサポートするチーム」のことです。

 簡単に説明すると人工呼吸器(自分の力だけでは上手く息ができないような状況の時に、息ができるように呼吸を補助する機械です)で呼吸が補助されている患者様に対して、早く人工呼吸器が不要となるように各方面からサポートしていこうというものです。チームメンバーは専門知識をもっている医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士などです。週に1回、人工呼吸器装着中の患者様がいる病棟を回診し、呼吸ケアや抜管に対する助言を行っています。

 
 
RST活動内容

1.人工呼吸器抜管に向けた適切な呼吸器の設定や鎮静についての提案

2.口腔内の衛生管理や適切な排痰管理

3.人工呼吸器の安全管理

4.人工呼吸器管理に関する勉強会や院内啓蒙活動など

 
 
なぜ人工呼吸器の早期離脱が良いのか

 長期間、人工呼吸器を装着すると、VALI(人工呼吸関連肺障害)、VAP(人工呼吸器関連肺炎)、せん妄などの二次的合併症が起きやすくなってしまいます。そのため、人工呼吸器からの早期離脱が、合併症予防に繋がります。

 

 

呼吸ケアの必要性

 呼吸ケアは、人工呼吸器管理、気道内吸引、口腔内吸引、痰を出すための体位ドレナージ、排痰や呼吸補助などの呼吸理学療法のことをいいます。それぞれの患者にあわせた呼吸ケアを実施することにより、人工呼吸器早期離脱が可能になります。