ボランティアの活動をはじめられる方へ
「病院ボランティア」とは、病院内で医師・看護師その他の職員と協力して、患者さんが少しでもよい状態で安心して治療を受けることができるように、自発的に無報酬でサービスを提供する人のことです。
この手引きは、皆さんが行うボランティア活動が円滑に行われ、また充実したものとなるよう、その心得などを簡単にまとめたものです。ボランティア活動を始める前によくお読みください。
ボランティアという言葉を聞いて身構える必要はありません。自分のまわりで困っている人がいたら、何か手助けをしたいと思うことがありますよね?その気持ちが基本です。
病院でのボランティア活動の目的
病院には外来患者さんと入院患者さんがおられます。これらの方々の中には、病気になったことで身体的にも精神的にも弱くなり、また悩んでおられる方がおられます。
このような方々のために、それぞれのご要望に応じたきめ細やかなサービスを行うことによって、患者さんの療養環境に潤いを与え、療養生活の質を高めることを目的としています。
ボランティアの役割
- 患者さんがよりよい状態で治療を受けられるよう、一人一人にきめ細やかなサービスを提供する。
- 病院生活を豊かにし、よりよい療養環境を作り上げる。
- 病院と地域社会を結びつける。
病院ボランティアには、これらの共通した役割があります。患者さんによりよい医療サービスを提供していくために、ボランティアの役割は大きいと考えます。
ボランティアに関する窓口について
ボランティア受入の窓口は、管理課庶務班長(電話番号 : 0986-23-4111 内線 : 7755)となっています。ボランティア活動に関して質問などありましたら、遠慮なくご相談ください。
当院は、皆さんが出来るだけ積極的に幅広く活動できるよう心がけています。あなたの友人でボランティア希望の方がいらっしゃればご紹介ください。
ボランティア活動の前に
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当院でのボランティア活動を希望される方は、必ずボランティア活動申込書(別紙様式1号「PDFファイル」)を事前に提出し、ボランティア活動の許可をお受けください。
申込書をダウンロード ⇒ 20170401vol.pdf - ボランティアのお世話は、ボランティアコーディネーターが行います。
- 自分の決められた活動日・時間を遵守し、欠席する場合は早めにコーディネーターにご連絡ください。
- 活動にあたっては、コーディネーターからその日の注意事項などをよく聞き、不明な点は質問し、状況をよく把握してから活動を始めてください。
- スケジュールは外来や病棟の日課等にあわせ、散歩や外出など特別な場合は病棟師長にご相談ください。
- 日常生活動作、介助の方法は、一人一人に大きな違いがあります。わからないことがあれば、すぐに職員に尋ね、危険防止に努めてください。また、自分自身も事故等が発生しないよう十分注意してください。
- 患者さんに変化、異常を感じた時は、すぐに職員にお知らせください。
- 貴重品は各自で責任を持って管理してください。
- 活動終了後は、当日の活動内容等をボランティア活動日誌に記入し、コーディネーターに提出してください。
- ボランティアの休憩室は実習生更衣棟となっていますので、ロッカー・机などご利用ください。
- 活動中のけがや事故に備え、事前にボランティア保険に加入してください。
ボランティアの心得
- 常に優しく、丁寧な言葉でマナーを持って患者さんに接して下さい。
- すべての人に平等に振る舞い、特定の親しい患者さんを作らないように心掛けて下さい。
- 患者さんの要望に応じた対応が原則です。決して、押しつけや強制的な態度で接しないで下さい。
- 服装は、清潔な活動しやすいものとし、音のしないような運動靴等をご使用下さい。
- 指定されたエプロンを着用し、ネームプレートを付けて下さい。
- 化粧、アクセサリー、香水などは出来るだけ控えめにして下さい。
- 髪は清潔にきちんとまとめ、爪は短く切って下さい。
患者さんのプライバシーを厳守し、ボランティアの立場で知り得たこと(病名、病状、診断、薬、思想、宗教、家族の状況など)について、聞いたり他言したりしないように注意して下さい。
- 患者さんから病状や診断に関することについて尋ねられた時は、医師や看護師に尋ねるよう答えて下さい。決して、医学的アドバイスをしないようにお願いします。
- 患者さんにカルテを読んであげたり、ボランティア自身が読んだりしないようにして下さい。
- 患者さんの病状に対して、個人的な関心を持たないようにして下さい。
医療行為を行ったり、医師と患者の関係や看護師と患者の関係に入り込み、診療に影響が出ないように気をつけて下さい。
- 活動の前後に、手洗い、うがい等の励行、自分自身の健康に十分気をつけて下さい。
- 風邪など特に感染性の病気の時は、活動をご遠慮下さい。
- 患者さんの病状に対して、個人的な関心を持たないようにして下さい。
特定の患者さんと関わりを持ったり、贈り物などのやりとりは慎んで下さい。